堂内で最初に来場者をおむかえしたのは、「一念祈願あかり奉納」。
大人も子どもも真剣な表情で、それぞれの願い事をカップに記していました。
願い事を書いたカップに、スタッフがろうそくを入れて点火。
願いのこもった灯りを来場者自身の手で献灯台に奉納しました。
家族の健康や、多くの人の幸せを願うたくさんの灯りで献灯台がいっぱいに。
ご本尊様に手を合わせ、長い時間、静かに祈る人の姿も見られました。
ボタンアコーディオン奏者の檜山学さんによるおむかえ演奏。
聴く人の心にしみこむような、しっとりと情感あふれる音色が、厳かな堂内を包み込みました。
「ほの灯り金剛寺」のスタートを告げる、念法の楽人たちによる歩き雅楽。
今回は、礼拝堂をスタートして講堂のステージへ、ゆっくりと歩みながら雅やかな調べを堂内に響かせました。
講堂のステージに続いて、礼拝堂でも行われた「ほの灯り法話」。
法話にピッタリな厳かな雰囲気の中、いつもは聞けないロングバージョンの法話を、たっぷりと堪能できました。
オープニングの歩き雅楽に続いてステージ上で披露された雅楽演奏。
色鮮やかな四季花鳥欄間を背景に、日本古来の優雅な調べを奏でました。
「ご先祖様は、私たちがお墓参りをするお彼岸やお盆だけでなく、1年365日ずっと見守ってくださいます。
そんな、ありがたいご先祖様に喜んでいただくには、腹を立てたり暗い顔をしたりせず、日々笑顔で感謝し、豊かな心で生活することが一番」と、先祖に安心してもらう暮らしの大切さを説いた「ほの灯り法話」。
gumiさん、久家(くげ)菜々子さんによるユニット「Two Lines(トゥーラインズ)」。
今回は、藤沢ばやんさんをゲストに迎え、インド古典音楽の即興演奏を披露しました。gumiさんが吹いているのは、竹でできた北インドの古典楽器・バーンスリー。
フルートでジャス、ボサノバなどを幅広く表現する即興音楽家・久家菜々子さんは、昨年に続いて2回目の登場となりました。
藤沢ばやんさんが演奏しているのは、北インドの古典太鼓・タブラ。
打楽器なのに、まるで言葉を話しているような不思議な表現力のある音で、即興演奏を繰り広げました。
ZaZaさん、中村尚美さん、檜山学さんによるユニット「ZaZa with フレンチコネクション」。
「花びより金剛寺」にも出演したボーカルのZaZaさんは、フランス語のシャンソンや、自身の体験から生まれた介護の応援歌など、幅広いジャンルの曲で会場を魅了しました。
力強いベースの響きで演奏を支えるウッドベース奏者の中村尚美さんは、昨年の「ほの灯り金剛寺」、春の「花びより金剛寺」、そして今回と、金剛寺の催しに連続出演中。
おむかえ演奏に続いて登場したボタンアコーディオン奏者の檜山学さん。
たくさんのボタンを両手で巧みに操作して、哀愁を帯びた独特の音色を響かせました。
「千手観音様は、生きとし生けるものをすべての悩みからお救いくださる大慈悲の菩薩様・・・」と、ダンスで表現する千手観音様のありがたさを説く語りから、念法青年会による千手観音ダンスが始まります。
天女たちが舞い踊る中、すべての人をお救いになる大慈悲の表れである千手観音様のお姿を、11人が息を合わせて表現しました。
同志社大学のジャグリング&マジックサークル「Hocus-Pocus(ホーカスポーカス)」による、ジャグリングとマジックのショー。
学生の域を超えた見事な手さばきを披露して、詰めかけた子どもたちを大いに沸かせました。
子どもたちには、いろんなお菓子が入った仏様のおさがりをプレゼント。
お父さん、お母さんに言われなくても、ちゃんと「ありがとう」と言えたかな?
念法信徒が手づくりしたおはぎ・お餅のお渡し場所は、たくさんの来場者でおおにぎわい。
お待たせしないよう、大勢の信徒がズラリと並んで手際よくお渡ししていました。
広場中央の菊の花をイメージした大行灯は、本来なら多くの灯りとともに会場を彩るはずでしたが、雨の中、寂しげに広場を照らしていました。来年はきっと、さらに美しく華やかになって、来場者の目を楽しませてくれることでしょう。