ほの灯り金剛寺2012年 レポート

ほの灯り金剛寺2012のみどころ

今回一番のみどころは、富山県八尾町(やつおまち)に伝わる伝統行事「おわら風の盆」。越中おわら節の哀愁あふれる旋律にのって、揃いの浴衣に編み笠の男女が夜通し踊り明かすお祭りには、全国から25 万人もの人が訪れます。今回は、富山念法寺の踊り手を中心に、歌や三味線、胡弓の地方(じかた)衆など総勢40 人が金剛寺に駆けつけ、本場の「おわら風の盆」を披露してくれました。

「光の海と祈りの広場」では、装いを新たにした回り灯籠と、それを取り囲む8 つの大行灯が目を引きました。大行灯の切り絵風のデザインは世界各国の文様をモチーフにしたもので、どの方向から見ても同じ色、同じデザインが重ならないように工夫されています。
「浄土庭園」では、色とりどりに光る小石が鮮やかに道を浮かび上がらせる「光る小石の小径」が好評。子どもたちは「石が光ってる!」と、不思議そうに石を手にとって眺めていました。

会場図 拝殿 浄土庭園 光の海と祈りの広場 風の丘とおとぎの森 ゆらめく灯りと言葉の小径 竹灯りときらめきの回廊 ほの灯りカフェ 子どもの広場

新たに背の高い灯りも加わって、いっそう幻想的だった「風の丘とおとぎの森」や、風にゆらめく色鮮やかな花が配置された「ゆらめく灯りと言葉の小径」、新登場のまばゆく輝くガラスビンの灯りが印象的だった「竹灯りときらめきの回廊」も見ごたえがありました。
雨の中、いつもの「ほの灯り」とは一味違うしっとりとした風情を漂わせていた灯りの数々。堂内の賑わいから離れ、静かに灯りを堪能できたのも、雨のおかげだったかもしれません。

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