今回の見どころは、広場中央の大行灯を包むミストの雲海と二胡演奏による、光と音の競演。大行灯をやわらかに包み込む雲海が、灯りに照らされて揺らめく姿は、まさに荘厳そのもの。悠久を思わせる二胡の響きに合わせるかのように、ゆらゆらとたなびく雲海が印象的でした。
堂内では、恒例の「ほの灯り法話」が装いを新たに。柔らかな余韻が特徴の打弦楽器・ハンマーダルシマーの演奏が新たに加わり、法話の担当もベテラン住職から若手のお坊さんに世代交代。広い礼拝堂が満杯になるほど多くの人が詰めかけ、熱心に耳を傾けていました。
「ほほえみ小路」をはじめ、会場内のあちらこちらで可愛い姿を見せていたのは、来場者が描いた「お地蔵さん行灯」。ローソクの灯りで照らされたお地蔵さんは、描いた人の笑顔が目に浮かぶような優しい表情をしていました。